逆流性食道炎

【逆流性食道炎の整体について】

 首・肩こりや頭痛などの症状で来院さるた方でも、よく話を聞かせてもらうと逆流性食道炎があるということがあります。 特徴としては、首すじだけでなく首の前側(のど)の緊張が強かったり、肋骨の動きが硬かったり、猫背な姿勢だったりする方に多いです。

多くの方は整体と逆流性食道炎は関係ないと思っているので問診票に記入さませんが、整体して姿勢がよくなると症状が緩和され、「そう言えば、最近、胸焼けしなくなった」とおっしゃっていただけます。 姿勢と内臓の働きは関係しあっています。

(※その他の病気が隠れている場合があるので、ご心配な方は病院を受診されてからご相談ください。)

【逆流性食道炎とは】

本来、胃の中にある胃酸が逆流して食道に炎症がおきた症状です。

胃には、自分の胃酸でとかされないように、ムチンという粘液で胃壁を覆っているので、胃酸があっても平気です。しかし、胃以外の場所では胃酸から守ってくれる物質がありません。ですから、食道やのど、気管など刺激した部分に炎症や関連痛が表れることがあり、それらを含めて逆流性食道炎と言われています。

「胸やけ」・・・・・みぞおちの辺りから胸の下の方へかけて、焼けつく、あるいは、熱くなるような不快感が出現します。のどまでこみ上がってくる感じの場合もあります。

「胸の痛み」・・・・・胸焼けのもっと酷いもの。食道が炎症し狭心症にも似た胸が締め付けられるような痛みの場合があります。

「のどの痛み」・・・・・のどで炎症すると、のどの痛みや声のかすれなどがみられます。

「咳」・・・・・こみ上げた胃酸を気管の方へ誤嚥すると、気管に炎症が起きて咳き込むことがあります。

 

【逆流性食道炎の原因】

①食べ過ぎ、飲みすぎ・・・・・胃袋がいっぱいになりすぎて溢れだして、逆流する。

②脂肪の多い食事・・・・・脂肪に反応して胃酸が多く分泌されます。脂肪は浮きやすいので胃袋の中でこみ上げやすい。

③加齢による胃と食道との境目にある食道括約筋や食道裂孔のしまりが悪くなる。

④猫背

⑤肥満や妊娠などで腹部の内圧が上り、胃に圧力があがる。

⑥食道裂孔ヘルニア

⑦ストレス

と様々な原因を言われています。その中でも、「猫背や前かがみの多い生活習慣」があるのが一番の原因ではないかと私は考えています。

 

【当院の逆流性食道炎への整体】

「姿勢は子供の頃からのクセだから・・・。」とか、「前かがみの仕事だから・・・」とあきらめることはありません。

整体で本来の身体の動きを取り戻しつつ、自分のクセを軽減するコツを知れば、症状も緩和します。

当院では、

・骨盤を整えてキチンと座れる、立てるようにします。

・胸や背中を覆っている肋骨の動きをよくして、胃と食道の堺目にある横隔膜(筋肉)の動きを整えます。

・圧迫されて上に押し上げられた胃の一部を正しい位置に戻します。

・胃にやさしい姿勢や生活習慣のアドバイスをします。

上記の内容を痛みの出ないようなソフトな施術で行い、姿勢を改善しながら胃の圧力を減らし、逆流をしない内臓環境にしていきます。

 

【逆流性食道炎の生活で注意すること】

・食べる量を少なくしたり、油っこくしないようにする。

・食後2時間は横にならない。 「食べてすぐに横になると牛になる」と言いますが、これも胃酸が逆流しないような意味があるのかもしれません。 どうしても、すぐに寝てしまうなら、右側を下にした横向きか、上半身にクッションを入れて少し高くする。

・デスクワークなどで前かがみな姿勢が多い方は、時々、みぞおちの辺りをストレッチする。

ご参考になれば幸いです。


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